佐賀関レポート①

令和7年11月の佐賀関大規模火災を受け、私は『避難所運営コーディネータ』として避難所支援に入りました。
その時の現地の状況等について「佐賀関レポート①」をお届けします。
現場では、支援物資の仕分けや、靴箱の設置、食事の調整など、避難生活を少しでも快適にするための環境改善に努めました。
多くの専門チームと協力しながら、被災された方々の辛さや笑顔に直接触れたことは、私にとっても大きな経験となりました。
活動を通じて、大量の物資管理の難しさや、いざという時の「自助・共助」の大切さを改めて痛感しました。
被災地の皆さまが一日も早く落ち着いた暮らしに戻れるよう、心から願っています。


■はじめに
 令和7 年11 ⽉18 ⽇に発災した佐賀関の⼤規模⽕災は、建物被害が187 棟に及ぶ甚⼤なものとなりました。

 その影響により、避難所である佐賀関公⺠館(佐賀関市⺠センター内)には、当初121 世帯180 名という多くの⽅が、避難を余儀なくされました。12 ⽉8 ⽇時点でも54 世帯76 名が避難されており、避難⽣活や仮住まいの⻑期化が懸念されています。
 そのような状況下で、私(⼭⼝)は『避難所運営コーディネータ』として、11 ⽉26 ⽇に避難所⽀援にあたりました。

■避難所の様⼦
 発災から約1週間が経過したこともあり、避難所の設備は概ね整い、⽀援も⾏き届いていました。避難者の皆さまも落ち着きを取り戻しつつある印象でした。
 被災者の⽅々とお話しすると、家を失った⾟さが伝わってきましたが、時折⾒せてくださる笑顔に、私⾃⾝も救われる思いがしました。

■⽀援物資の状況
 避難所には多くの⽀援物資が届けられており、仕分け作業が必要な状況でした。中には必要量を超える物資もあったため、他施設への搬出作業も⾏いました。
 整理された物資は、避難者の⽅が受け取りやすいように⼯夫されており、スムーズな配布が⾏われていました。

■温泉、ランドリーなどの⽣活⽀援
 避難⽣活を少しでも快適に過ごしていただくため、避難所の外に⼊浴施設(別府温泉)やランドリーカー(後⽇設置)が⽤意されました。
 久しぶりの⼊浴を楽しむ⽅や、溜まった洗濯物をきれいにされる⽅も多く、⼤変喜ばれていました。


■⽀援内容(私たちの活動)
 私たち避難所運営コーディネータチームは、主に以下の⽀援を⾏いました。
 ・⽀援物資の仕分け、残余物資の搬出
 ・⾷事の献⽴調整(朝:⾃炊、昼:弁当、⼣:⽀援団体による配⾷)
 ・施設の環境改善(靴箱の設置や⼿作りドアストッパーの作成など)
 発災から1 週間が経過していたため設備は概ね整っていましたが、より安全・快適に過ごせるよう細かな改善を⾏いました。

■連携した⽀援団体
 今回の避難所には、私たちコーディネータの他にも多くの専⾨チームが参加し、連携して避難者の⽣活を⽀えていました。

■避難所運営コーディネータについて【研修から派遣まで】
 私は、避難所の環境改善を⽬的とした『避難所運営コーディネータ』養成研修の基礎講座を、10 ⽉25 ⽇と26 ⽇に受講しました。
 本来であれば、11 ⽉24 ⽇に杵築市で開催予定だった「⼤分県総合防災訓練」で現場体験を⾏う予定でしたが、今回の⼤規模⽕災により中⽌となりました。
 その後、佐賀関の発災を受け、⼤分県は11 ⽉21 ⽇付で正式に『避難所運営コーディネータ』としての派遣が決定されました。
 私は、県職員1名、コーディネータ3名とともに、11 ⽉26 ⽇に佐賀関公⺠館に向かい、⽀援活動を⾏いました。
 現地で指導いただいたNPO 法⼈リエラの皆さま、連絡調整してくださった⼤分県職員の⽅々、⼀緒に活動を⾏ったメンバーに感謝しています
 また、仲間と協⼒し合いながら活動できたことは、⼤きな⼼の⽀えとなりました。

■避難所の課題と感想
 今回の派遣を通じて、避難所の環境改善や避難者への寄り添いに直接携わることができ、参加して本当によかったと感じています。
 ⼀⽅で、必要以上の⽀援物資が届き、仕分けや搬出に多くの労⼒が割かれる等の課題もありました。平時より「⽀援物資の適正管理」に関する情報共有の重要性を強く感じました。
 また、今回は多くの⽀援チームが⼊り、運営が概ね円滑に⾏われていましたが、広域災害となれば、「公助」だけでは⽀援が不⾜することも考えられます。⽇頃からの⾃主的な備え(⾃助)や⾃主防災組織での活動(共助)などの取り組みの⼤切さをあらためて再認識しました。
 災害は起きてほしくはありませんが、もしもの時には少しでも⼒になれればと思います。
 被災された皆さまが⼀⽇も早く、元の⽣活に近づけることを⼼より願っています。

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